あなたはパワハラを受けていませんか?

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近年「パワハラ・セクハラ」といった言葉を良く耳にします。「セクハラ」が性的な嫌がらせであることは広く知れ渡っていますが、「パワハラ」に関しては、未だ認知度が不十分であることが多いようです。正確に言えば、単語自体は知っていてもその中身を知らない人が多い、といったところでしょうか。あなたはパワハラを受けていませんか?あるいはパワハラをしていませんか?
そもそも「パワハラ」とはパワーハラスメントのことで、職権を利用して人格・尊厳を傷つける行為を意味します。具体的に言えば、殴る・蹴るといった肉体的な攻撃はもちろん、脅迫や暴言など精神的な攻撃も含まれます。似たような意味で「モラハラ」という言葉もありますが、共にハラスメントというジャンルでは同じで、とにかく他人に嫌がらせをすることだと認識してください。

派遣社員へのパワハラは後を絶ちません。例えば、「派遣のくせに生意気だ」「派遣なんだからもっと働け」「指示に従わないとすぐに契約切るぞ」といった類の発言はすべてパワハラです。派遣社員へのパワハラが起きるワケとしては、正社員と比べると社内での立場が低く見られがちなのが原因でしょう。派遣社員はいつクビを切られるか分からないという意味で弱い立場になりがちなので、そこを利用して正社員から攻撃を受けてしまうのです。

派遣社員の中には「この会社を辞めることになったら失業してしまう…」とパワハラを受けても我慢し続けてしまう方がいるようですが、我慢して得られるものは何一つありません。ひとりで悩まず誰かに相談しましょう。例えば、派遣会社のスタッフや、派遣先企業の相談窓口、あるいは都道府県・市町村が設置している機関などにパワハラの悩みを相談しましょう。きっと何かしら解決の糸口が見つかるはずです。

仮に相談や協議を重ねても状況が改善しなかった場合、退職という選択肢もあります。パワハラによる退職の場合、会社都合退職となり失業給付に有利に働きます。その際、自身がパワハラを受けていたことを証明しなければなりませんので、ボイスレコーダーなどで暴言を録音するなど対策を練っておきましょう。

もしあなたが派遣社員でパワハラを受けていたら、悩まずに直ちに相談・退職などの対策を取りましょう。もしあなたが正社員でパワハラをしていたら、本当に情けないことなので直ちに止めましょう。