本当に派遣社員から正社員になることは可能なのか

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派遣社員として働いている方の中には「正社員になりたい」という夢を持っている方も多いのではないでしょうか。ですが、本当に派遣社員から正社員になることは可能なのでしょうか。

結論から言えば、派遣社員として働いて、企業に働きぶりを評価されて正社員に…という道はなかなか厳しいようです。
その理由ですが、元々企業が派遣社員を雇うワケを考えればすぐに分かります。企業は出来る限り人件費を節約したい。正社員には毎月決まった額の給料を支払わなければならない。福利厚生もしっかり整備しなければならないし、交通費だって支給する必要がある。だから極力正社員の数を減らしたい。そのため、正社員の代わりに派遣社員を雇う…。大まかな流れはコレです。これを見れば、わざわざ人件費を削減するために派遣社員を雇ったのに、それを正社員登用するなんておかしな話であることが分かると思います。企業側の視線からもっと言えば、派遣社員というのは「使い捨て」を前提とした契約です。ほどほどのお金でコキ使って、契約期間が終了しそうになればポイと捨てて、別の新しい派遣社員を雇う。これが現実なのです。企業の中には「正社員登用の可能性もあります!」といった謳い文句を掲げているところもありますが、実際は甘くありません。「正社員になれるかも!」という餌を撒いておけば、それを信じた人が派遣で働いてくれるだろう…。あなたはエサにまんまと引っかかった格好の獲物なのかもしれません。

ここまでの内容だけ読むと、「派遣社員は一生派遣のままで不安定な生活を続けなければならないのか…」と悲観的になった方もいるでしょう。何度も繰り返しますが、派遣社員から正社員になるのは難しいです。ですが、世の中には正社員になる別の方法があります。それが「転職」です。中途採用を受けて、正社員になる。この道を進む方がよっぽど可能性があります。「それが出来ないから派遣で働いているんだ!」という方がいるかもしれませんが、私から言わせてもらえれば、出来ないなんてことはありません。しっかりとした能力・スキル・資格。それらを持っていれば、中途採用から正社員になることは可能です。もし今の段階では特筆すべき資格を持っていないとしても、これから勉強して習得すれば良いのです。決してネガティブになる必要はありません。

例え正社員になったとしても、生活が保障されるわけではありません。正社員には正社員なりの悩みがあります。自分は本当に正社員になりたいのか。自分の中で問い直す機会を設けてみましょう。